【誰かのお役に立つかもしれない、ひっそり記事】
Fireタブレットは「Google Play」をインストールして「Play ストア」のアプリを利用できます(Amazonさん非公式ですが皆さんご存じですよね)。
インストールも簡単ですし、Google Playを目当てにFireタブレットの購入を検討されている方も多いと思いますが、実はモデルごとにGoogle Playとの相性の良し悪しがあります。
そこで「Google PlayをインストールしてPlay ストアのアプリを利用する」点だけに注目したモデル選定のポイントとオススメのモデルをご紹介します。
モデル選定のポイント
2種類のFire OS
現在Amazonさんで販売しているFireタブレットは、初期OSが「Fire OS 5」の第7世代(『Fire HD 10(第7世代)』)と、初期OSが「Fire OS 6」の第8世代(『Fire HD 8(第8世代)』『Fire HD 8 キッズモデル』)・第9世代(『Fire 7(第9世代)』『Fire 7 キッズモデル』)の2種類に分類されます。
各Fire OSはベースとなるAndroidバージョンが異なり、アプリの対応状況に影響を及ぼしますので、お目当てのアプリがある場合は必ず対応OSを確認してください。
モデル | 発売 | 初期Fire OS バージョン |
Android バージョン |
---|---|---|---|
Fire HD 10 (第7世代) |
2017年 | Fire OS 5 | Android 5.1 |
Fire HD 8 (第8世代) |
2018年 | Fire OS 6 | Android 7.1 |
Fire HD 8 キッズモデル |
2019年 | Fire OS 6 | Android 7.1 |
Fire 7 (第9世代) |
2019年 | Fire OS 6 | Android 7.1 |
Fire 7 キッズモデル |
2019年 | Fire OS 6 | Android 7.1 |
Android 5.1の保守はすでに終了
2015年発売のFire HD 10(第5世代)から採用のFire OS 5はアプリの動作報告も豊富ですが、ベースとなるAndroid 5.1のGoogleさんによる保守は2018年3月を最後にすでに終了しています。
Fire OS 5の保守はAmazonさんによって継続されていますが、Google PlayのインストールはAmazonさん非公式ですから、不正アプリによる攻撃には注意が必要です。
Fire OS 6の制限
Fire OS 6のモデルにGoogle Playをインストールしても、Google アカウントを管理する「Google 設定」がホーム画面に追加されません。
この状態でもPlay ストアからアプリの追加や削除はできますが、Googleアカウントの設定を変更したり、アカウントを追加・削除するには少し特殊な手順が必要です。
RAM容量と性能差に注意
モデル選定で気を付けたいのがRAM容量と性能差です。
下の表はAmazonさんのFireタブレット仕様表からRAM容量と、リンク先のPC Watchさんの記事から「Ice Storm Unlimited」というツールによる性能評価結果をまとめたものです。
第9世代で性能はFire HD 8に追いついたFire 7ですが、残念ながらPlay ストアには『どうぶつの森 ポケットキャンプ』など、RAMが1GBでは利用できないアプリがあるため、お目当てのアプリがある場合は必ず対応状況を確認してください。
また、Google Playをインストールするとバックグラウンドの動作が増えるため、特にゲームを楽しみたい方には最高性能のFire HD 10をオススメします。
Fire 7 | Fire HD 8 | Fire HD 10 | |
---|---|---|---|
RAM | 1GB | 1.5GB | 2GB |
Fire 7を1とした性能 | 1 | 1 | 2.1 |
- 公式Fireタブレットのデバイス仕様
- 【山口真弘の電子書籍タッチアンドトライ】Alexaハンズフリーに対応した5,980円からのAmazon「Fire 7(第9世代)」 – PC Watch
- 【山口真弘の電子書籍タッチアンドトライ】2万円切りの格安タブレット「Amazon Fire HD 10(第7世代)」をレビュー ~10.1型のWUXGA化でより電子書籍向きに – PC Watch
内部容量サイズは大きいモデルを選ぶ
Fireタブレットはデータの多くをmicroSDカードに保存できるため、内部容量サイズの小さいモデルを選びたくなりますが、Google PlayのアプリはmicroSDカードへのインストールでは正しく動作しない場合があります。
特にFire OS 6のモデルでmicroSDカードを「内部ストレージ」に設定しGoogle PlayをインストールするとPlay ストアが正常に動作しない不具合が確認されており、最悪の場合は停止して一切の操作を受け付けなくなります。
そのため内部容量サイズは大きいモデルをオススメします。
オススメモデル3選
Fireタブレットにはたくさんのモデルがありますから、どれを選んで良いのか悩みますよね?
そこで「Google PlayをインストールしてPlay ストアのアプリを利用する」点だけに注目したオススメ3モデルをランキングでご紹介します。
モデル | 参考価格 | オススメ度 | |
---|---|---|---|
第1位 | Fire HD 10 32GB | 15,980円 | |
第2位 | Fire HD 8 32GB | 10,980円 | |
第3位 | Fire HD 8 キッズモデル | 14,980円 |
第1位:Fire HD 10 32GB
オススメ第1位は参考価格15,980円の『Fire HD 10 32GB』です。
本来は上位容量で参考価格19,980円の『Fire HD 10 64GB』を推したいところですが、差額4,000円は大きいですね。
性能もRAM容量も全モデルの中で最高ですから、他のモデルでは動作がゆっくりになるゲームも快適に楽しめます。
また、アプリの動作報告が豊富なFire OS 5なのもポイントです。
- 性能が他モデル比較で2倍、RAMが2GB
- Fire OS 5
- 価格が高い
- 重量500g
第2位:Fire HD 8 32GB
オススメ第2位は参考価格10,980円の『Fire HD 8 32GB』です。
差額2,000円を考えると参考価格8,980円の『Fire HD 8 16GB』を推したいところですが、Fire OS 6はmicroSDカードで容量を増やすのが危険なため上位容量がオススメです。
性能はFire HD 10に及びませんが、重いゲームをしないなら価格と性能のバランスが良く満足度が高いのがポイントです。
また、ほぼA5サイズなので、持ち運びにギリギリ邪魔にならないのもポイントです。
- RAMが1.5GB
- A5サイズ
- 性能がFire HD 10の半分
第3位:Fire HD 8 キッズモデル
オススメ第3位は参考価格14,980円の『Fire HD 8 キッズモデル』です。
(私もそうですが)画面に触れる機会が多いタブレットは不意の故障が心配ですが、キッズモデルは壊れたら何度でも交換できる2年間保証が付いていて安心です。
タブレット本体はオススメ第2位の『Fire HD 8 32GB』ですから、簡単な設定で普通のFireタブレットとして使うことができますし、もちろんGoogle Playもインストールできます。
また、FreeTime Unlimitedの料金を除いてもタブレット本体とキッズカバー、事故保証プランを個別に購入するよりもお得なのもポイントです。
- タブレット本体はFire HD 8 32GB
- 2年間何度でも交換できる専用保証
- アクセサリを個別購入するより割安
- キッズカバーはサイズが大きめ
- 性能がFire HD 10の半分
まとめ
普通の使い方をされる場合、Fireタブレットの最初の1台には価格や性能、サイズのバランスが良い『Fire HD 8 16GB』をオススメしますが、「Google PlayをインストールしてPlay ストアのアプリを利用する」という点に注目するとオススメも変わります。
特にFire OSの違いはGoogle Playの利用に大きく影響するため、価格とサイズに納得できれば、アプリの動作報告も豊富な『Fire HD 10 32GB』は間違いなくオススメです。
私の経験が皆さんの参考になればうれしいです。