当サイトは広告プログラムに参加しています

ヤマト運輸B2クラウド送り状印刷の紙詰まり問題とおすすめプリンター

ヤマト運輸 B2クラウド A4シート式マルチ用紙 品番322もの
約8分で読めます

お手伝い先でヤマト運輸さんの『送り状発行システムB2クラウド』の送り状をブラザーさんのレーザープリンター『JUSTIO(ジャスティオ) HL-L2360DN』で印刷していたところ、用紙の紙詰まりが頻繁に発生していました。

そこでいろいろ調べた結果わかった紙詰まり問題のポイントと、紙詰まりを一気に解決したオススメのプリンターをご紹介します。

紙詰まり問題のポイント

用紙・プリンターの種類・印刷レイアウトの関係

ポイント
  • 品番322用紙は白黒印刷用
  • 品番396用紙はインクジェットプリンターでカラー印刷用
  • プリンターの種類の選択で印刷レイアウト(印刷のカラーモード)が決定
  • インクジェットプリンターでも白黒用レイアウトを印刷できる

多くの方が送り状の印刷に使っていると思います「A4シート式マルチ用紙」。

これには「品番322」と「品番396」の2種類あり、ヤマトさんのFAQには「品番322はレーザープリンター用」、「品番396はインクジェットプリンター用」とありますが、実はこれ、説明が正確ではありません。

正確には「品番322は白黒印刷用」、「品番396はインクジェットプリンターでカラー印刷用」なんです。

また、印刷に使うプリンターはあらかじめB2クラウドで設定しますが、「プリンターの種類(レーザー・インクジェット)」を選ぶと「印刷レイアウト」が自動的に決まります。

このとき「レーザープリンター」は「白黒用レイアウト」、「インクジェットプリンター」は「カラー用レイアウト」になるため、一見この組み合わせでしか印刷できなさそうですが、実は「プリンターの種類をレーザープリンターに設定し、インクジェットプリンターで印刷すれば、インクジェットプリンターでも白黒用レイアウトを印刷できる」んです。

つまり、B2クラウドの「プリンターの種類」とは「印刷のカラーモード」の設定なんですね(用紙の関係で「カラー用レイアウト」は「インクジェットプリンター専用」になります)。

これ、サポートセンター担当者さんとドライバーさんに問題無いことを確認していますが、ヤマトさんのFAQでこの説明をしないのはなぜでしょう?

ヤマト運輸 B2クラウド A4シート式マルチ用紙 品番322

A4シート式マルチ用紙「品番322」


ヤマト運輸 B2クラウド A4シート式マルチ用紙 品番396

A4シート式マルチ用紙「品番396」

給排紙や印刷設定の見直しでは紙詰まりの解決は難しい

ポイント
  • レーザープリンターで発生する熱と圧力が紙と糊に影響をあたえる
  • 給排紙や印刷設定の見直しで解決は難しい

送り状の印刷、小さな会社さんですとコストの面から市販のレーザープリンターで白黒印刷が多いかと思いますが、この方法、紙詰まりが発生しやすいみたいです。

ブラザーさんのHL-L2360DNは紙送りの難しい用紙向けに手差し給紙と背面排紙に対応していますが、この給排紙方法とラベル紙印刷に設定しても、ヤマトさんの品番322用紙では印刷途中で反ってしまうため詰まってしまいます。

もちろん他のレーザープリンター対応ラベル用紙はちゃんと印刷できるので、HL-L2360DNの紙送り性能が悪いということではありません。

ネットで調べたところ「トナーを用紙に定着するときに発生する熱と圧力が紙と糊に影響をあたえる」という説明が複数あったのですが、詰まった用紙をみてみるとたしかに用紙の一部が反っていたり台紙からはがれていることが多いです。

特に品番322用紙はA5サイズの送り状を一度に2件印刷できますが、はがしやすいよう用紙の真ん中にスリットが入っているため、用紙先端とこの部分がはがれやすいみたいです(上の写真でも真ん中で折れちゃってますね)。

しかも市販のレーザープリンターだけでなく、オットの会社で使っている紙送りが強力な業務用複合機でも発生しているようなので、いくら給排紙に気を付けたり印刷設定を見直しても、用紙に熱と圧力が加わるレーザー方式のプリンターとヤマトさんの品番322用紙の組み合わせでは紙詰まりの解決は難しいと思います。

ネットで調べてもお困りの方が多いようですし、ヤマトさんもよくあるご質問(FAQ)に情報をのせているように、この問題を認識しているみたいです。

品番322用紙にインクジェットプリンターで白黒印刷がオススメ

ポイント
  • A4シート式マルチ用紙:品番322を使う
  • インクジェットプリンターで白黒印刷

これまでの内容をふまえると、ランニングコストをおさえつつ、紙詰まりを解決するには「品番322用紙インクジェットプリンター白黒印刷」がオススメです。

なお、品番396用紙にインクジェットプリンターでカラー印刷でも紙詰まりは解決できますが、カラーインクは水に弱い染料インクが多いのと、白黒印刷に比べてランニングコストが倍以上になるので気を付けてください。

ヤマト運輸 B2クラウド A4シート式マルチ用紙 品番322 インクジェットプリンター 白黒印刷

「品番322」に「インクジェットプリンター」で「白黒印刷」がオススメ

オススメのプリンターはこれ

プリンター選びのポイント

ポイント
  • インクジェットプリンター
  • 背面給紙
  • 顔料インク

B2クラウドの送り状印刷に特化したプリンター選びのポイントをまとめてみました。

用紙に熱と圧力が加わらない「インクジェットプリンター」、紙送りが難しい用紙に対応するための「背面給紙」に加え、雨などで濡れても心配ないよう水に強い「顔料インク」の機種を選ぶのが大切ですね。

選ぶのが面倒!という方のためにオススメのプリンターとして、白黒印刷専用の2機種と、カラー印刷対応の2機種をご紹介します。

どれもポイントはおさえているので、ランニングコストを重視するか、初期導入コストを重視するか、カラー印刷も必要かで選んでくださいね。

ランニングコスト重視なら『エプソン PX-S160T』

まずはエプソンさんの白黒印刷専用インクジェットプリンター『PX-S160T』です。

本体価格は18,000円前後と少々お高いですが、一般的なレーザープリンターのA4用紙1ページあたりのランニングコストが約3円なのに対し、この機種はなんと約0.4円!

さらに延長保証付きモデル『PX-S160T1』なら、通常価格11,980円(税別)の3年間引取修理(ドアtoドア)サービスが無償でついてくるので超お得!

ちなみに私のお手伝い先ではこの機種を使っていて、多いときは用紙を20枚ほどセットして連続印刷しますが紙詰まりは発生しません(ヤマトさんの用紙は折れやすいので使うときにセットするのがオススメです)。

カラー印刷が不要で、ランニングコストをおさえつつ長期使用をお考えなら、迷わずこの機種がオススメです!

【追記:2023年6月】

使い始めて5年が過ぎ製品寿命を超えましたが、まだまだ元気です!

紙送りローラーの定期清掃くらいしかメンテナンスをしていませんが、動作音が大きくなったかな?程度で壊れる気配がありません。

ポイント
  • 白黒印刷専用インクジェットプリンター
  • 価格18,000円前後
  • ランニングコスト:約0.4円(白黒)
  • 顔料インク
  • 背面給紙対応
  • 無線LAN・有線LAN両対応
  • 保証:3年間引取修理(PX-S160T1のみ)

初期導入コスト重視なら『エプソン PX-S155』

次も同じくエプソンさんの白黒印刷専用インクジェットプリンター『PX-S155』です。

上の『PX-S160T』からエコタンクを省いたような機種で、基本性能はほとんど変わらず9,000円を切る本体価格とお安くなりますが、ランニングコストが約2.8円と割高になります。

また、保証が1年間の持込修理になるのも気を付けてくださいね。

こちらはカラー印刷が不要で、初期導入コストをおさえたい方にオススメです。

ポイント
  • 白黒印刷専用インクジェットプリンター
  • 価格9,000円前後
  • ランニングコスト:約2.8円(白黒)
  • 顔料インク
  • 背面給紙対応
  • 無線LAN・有線LAN両対応
  • 保証:1年間持込修理

カラー印刷対応なら『エプソン PX-S505』

次も同じくエプソンさんのカラー印刷対応インクジェットプリンター『PX-S505』です。

上の『PX-S155』がカラー印刷に対応した機種で、基本性能は変わらず本体価格が10,000円前後と価格差も少なく、全色顔料インクのため水濡れに強いのもポイントです。

その分ランニングコストが白黒印刷で約4.5円、カラー印刷で約14.4円と割高になります。

また、保証が1年間の持込修理になるのも気を付けてくださいね。

こちらはカラー印刷が必要で、初期導入コストをおさえたい方にオススメです。

ポイント
  • カラー印刷対応インクジェットプリンター
  • 価格10,000円前後
  • ランニングコスト:約4.5円(白黒)、約14.4円(カラー)
  • 顔料インク(黒・カラー)
  • 背面給紙対応
  • 無線LAN・有線LAN両対応
  • 保証:1年間持込修理

コピーも必要なら『キヤノン G3370』

最後はキヤノンさんのカラー印刷対応インクジェット複合機『G3370』です。

印刷機能に加え、コピーとスキャナー機能も備えた複合機で、白黒印刷が約0.4円、カラー印刷も約1.0円とランニングコストもおさえています。

なお、黒インクは顔料インクですが、カラーインクは染料インクなので、水濡れには気を付けてください。

また、本体価格が30,000円前後とお高めで、保証が1年間の持込修理になるのも気を付けてくださいね。

ちなみに私のお手伝い先では送り状にカラーのケアマーク印刷が必要な場合に、品番396用紙と併せて使っています(ヤマトさんはケアマークシールを無償で提供してくれますが、梱包形態の指示があるお客様へ対応するためです)。

こちらはカラー印刷が必要で、ランニングコストをおさえたい方にオススメです。

ポイント
  • カラー印刷対応インクジェット複合機(コピー・スキャナー機能搭載)
  • 価格30,000円前後
  • ランニングコスト:約0.4円(白黒)、約1.0円(カラー)
  • 顔料インク(黒)、染料インク(カラー)
  • 背面給紙対応
  • 無線LAN対応
  • 保証:1年間持込修理

【補足】純正インクは高い?

インクジェットプリンターで大量に印刷すると、インクのコストも気になりますよね?

そこで『PX-S160T』の純正ブラックインクボトル『KSU-BK-L』、『PX-S155』の純正ブラックインクカートリッジ『ICBK73L』、『PX-S505』の純正ブラックインクカートリッジ『ICBK69L』、『G3370』の純正ブラックインクボトル『GI-31 PGBK』の標準価格と印刷可能枚数から、A4用紙1ページを白黒印刷した際のインクコストを計算したのが下の表です。

ボトル補充式の『PX-S160T』と『G3370』は純正インクもお手ごろ価格なので、こちらは互換インクの出番はなさそうです。

一方、カートリッジ交換式の『PX-S155』と『PX-S505』は純正インクの価格が割高なので、こちらは保証終了後は互換インクの出番もありそうですね。

型番標準価格印刷可能枚数インクコスト
KSU-BK-L1,980円約6,000ページ約0.3円/ページ
ICBK73L6,578円約2,400ページ約2.7円/ページ
ICBK69L1,848円約864ページ約2.1円/ページ
GI-31 PGBK1,980円約6,000ページ約0.3円/ページ
エプソンの増量インクがお得か調べた結果と互換インクの保証の注意点
エプソンさんのインクカートリッジは標準タイプと増量タイプのどちらを購入するのがお得なのか調べた結果と、互換インクの保証の注意点をご紹介します。




まとめ

ヤマトさんのB2クラウド、ブラウザーで作業ができて便利なんですが、送り状印刷の紙詰まりがあまりにも多くて困っていました。

用紙はヤマトさんから無償でいただけますが、くしゃくしゃになった用紙をみると悲しくなります……。

それとエプソンさんの『PX-S160T』、オットの会社でも購入して事務員さんに喜ばれているみたいですが、これ本当に良いですよ。

エプソンさんも「ヤマト運輸B2クラウド送り状印刷にオススメ」みたいに売り出せば良いのにと思っちゃいます。

同じトラブルでお困りの方のお役に立てればうれしいです。

インクジェットプリンターというとお家での写真印刷のイメージが強いですが、ビジネス向けの機種もあるんですよ~。
印刷のキレイさと速さではレーザープリンターですが、熱の問題があるんですね。

タイトルとURLをコピーしました