先日、購入済みのKindle本がKindle端末で認証できずカスタマーサポートにお世話になりました(ご担当の方ありがとうございました)。
その際、Kindle本のデジタル著作権管理(DRM)のお話しになり興味がでたため調べたところ、私はAmazonさんに相当怪しまれていたかも?という話題をご紹介します。
デジタル著作権管理(DRM)とは
デジタル著作権管理(デジタルちょさくけんかんり、英: digital rights management、DRM)とは、電子機器上のコンテンツ(映画や音楽、小説など)の無制限な利用を防ぐために、オリジナルのデータを特定のソフトウェアあるいはハードウェアでしか再生できないようにすることで、第三者による複製や再利用を難しくする技術・管理方法のこと。
デジタル著作権管理(DRM)について詳しくはリンク先のWikipediaを参照いただきたいのですが、簡単に言いますとデジタルデータ向けのコピー防止策です。
最近は音楽も映画もデジタル配信が主流ですから、デジタルコンテンツを違法コピーから守るために生まれた技術のようですね。
DRM解除は違法?
この手の技術の常として今ではDRMの解除も簡単にできるみたいです。
簡単にできるからと言ってやって良いかは別問題でして、DRM解除はおそらく違法です。
一応「DRM解除はOK」「DRM解除してコピーはNG」のような解釈もあるようですが、日本の法律ではDRMを含め「技術的保護手段・技術的利用制限手段を回避」した時点で目的にかかわらず違法のようです。
DRMの解除を「サービスが終了したときの保存用」みたいな言い訳はできますが、電子書籍は「利用権」を購入しているだけなので「サービスが終了したら利用できなくなる」のは残念ですが仕方無いですね。
Kindle本のDRM
前置きが長くなりましたがKindle本のお話しに戻ります。
Kindle本の場合「Amazonアカウント・Kindle端末・Kindle本データ」間で紐付けと認証を行っています。
このうち「Amazonアカウント」と「Kindle端末」が識別できるのは当り前ですが、どうやら「Kindle本データ」もAmazonさんは識別ができるようです。
詳しく書くと怒られそうですが、カスタマーサポートとKindle本のダウンロードについて確認している際に「ダウンロード履歴」ではなく「ダウンロードしたKindle本のデータ自体の識別」についてもちらっと言及されていたため気付きました。
Kindle Unlimited本のDRM解除疑惑
私もオットも「Kindle Unlimited」を契約していますが、2021年末辺りから利用上限が20冊に増えました。
気になる本は取り敢ず追加してダウンロード、興味がなくなり読まずに返却もありのスタイルで以前から利用していましたが、上限が増えてからは読まずに返却する冊数が増えていたのは感じています。
この利用スタイル、利用者側からはごくごく普通のようですが、Amazonさん側からは「ダウンロードしても読まずに返却するのはなぜ?」となり、その冊数が多いと「ダウンロードしてDRM解除して返却している」と疑われるようです。
今思えばこの利用スタイルも怪しいですし、眼病を患ってからは大きなディスプレイで読めるようパソコンにもダウンロードしていましたが、調べたところパソコンでダウンロードしたKindle本データでDRMを解除するのが一般的(?)なようで、これがKindle Unlimitedで借りた本のDRM解除疑惑に追い打ちをかけた可能性があります。
AmazonはKindle Unlimited本のDRM解除を認識できる?
ここで疑問なのが「AmazonさんはDRM解除したKindle Unlimited本を認識できるのか?」ですが、おそらくKindle端末を介せばできます。
リンク先の記事は少し古いですがAmazonさんがKindle端末から収集しているデータについて言及しています。
この記事の内容とカスタマーサポートの言及を合わせるとAmazonさんが認識できない訳はありませんよね?
- AmazonはKindleを通してどのくらいユーザーのデータを収集しているのか? – GIGAZINE
- Kindle Collects a Surprisingly Large Amount of Data
Amazonアカウント停止の危機だった模様
私は購入済みのKindle本も、ましてやKindle Unlimitedで借りているKindle本のDRMも解除していない(と言いますかできない)のですが、それを証明する方法がありません。
今回はKindle本の購入状況や利用状況などを調べていただき、結局は端末の登録と認証の不具合だったため登録解除と再認証で事なきを得ましたが、後から考えるとAmazonアカウント停止の可能性もある危機的状況だったようで怖くなります。
リンク先の記事は規約違反によるAmazonアカウント停止ですが、Kindle本だけでも相当数を購入しているので私も他人事ではありません。
Amazonさんの判断ひとつでKindle本が利用できなくなるだけでなく、お買物もできなくなるのは困ります。
ですが読まずに返却するスタイルがそこまで怪しいとは思えませんし、言葉は悪いですがむしろ読み捨てに近い利用スタイルがKindle Unlimitedに一番マッチするのではないかと思いませんか?
FireタブレットにGoogle Playをインストールするのは問題ない?
Amazonさんが提供しているサービスやデバイスの想定しない使い方として、「FireタブレットにGoogle Playをインストール」というものがあります。
当ブログにも解説記事がありますが、今回の件を踏まえて公開するのをやめようかとも考えています。
皆さんとFireタブレットの便利な使い方を共有するために公開していますし、質問メッセージにもできるだけ対応していましたが、Amazonさんからみると単なる改造行為の助長です。
Amazonさんに直接被害が及ぶDRM解除と異なり、Google Playが使えることでFireタブレットの売上げに少しは貢献しているかな?とも思いましたが、これは「DRM解除はOK」「DRM解除してコピーはNG」のように自分の基準で解釈しているのと同じですね。
私のAmazonアカウントを調べることはAmazonさんなら簡単ですから、Amazonさんの判断ひとつでAmazonアカウントを停止するのも簡単ですし、誰かが気分を害する可能性があると私も気分が沈みます。
まとめ
Kindle Unlimited本のDRM解除についても調べてみたところ、真偽は不明ですがAmazonさんから警告がきた方がいらっしゃるようです。
私のように利用スタイルで判断されたのか、Kindle端末からのデータ収集で判断されたのかはわかりませんが、Amazonさんが何らかの手段を持っている可能性は高そうです。
今回の私のケースはAmazonさん側の不具合だったようでご担当の方の尽力で無事解決しました。
ですが仮に疑惑の目を向け続けられてしまっていた場合、DRMの知識のない私は違法なことはしていないと断言できてもそれを証明することは難しいですから、場合によってはAmazonアカウントが停止される可能性があったと思うと怖くなります。
ペットボトル飲料が箱買いできなくなるのは困りますし注意が必要ですが、何を注意すれば良いのか正直わかりません。