2018年発売の『Fire HD 8(第8世代)』から初期OSが「Fire OS 6」に変更されました。
このOS、いろいろな機能向上がありますが、その中でも普通に初期設定するとお目にかかれない注目の機能をご紹介します。
Fireタブレットに設定できるアカウントはひとつだけ
(少しの工夫でいろいろできてしまいますが)FireタブレットはAmazonさんのサービスを利用するのが前提のためAmazonアカウントを登録しますが、登録したAmazonアカウントがそのまま端末のアカウントとしても使われます。
ところが、1台の端末を複数の人が使うための「ユーザーの切り替え」や「マルチアカウント」といった機能にFireタブレットは対応していません。
そのため、Amazonアカウント側で設定するプライム・ビデオの視聴制限だけでなく、端末側で設定するFire OSの機能制限などもすべて端末単位で設定するしかありません。
こうなると、お子さん用に設定したFireタブレットをママさんやパパさんが使いたいときに不便なんです。
まぼろしの機能?「ファミリープロフィール」
実は「Fire OS 6」には「ファミリープロフィール」という複数のプロフィール(アカウント)を管理する機能がありまして、使える機能やコンテンツの個別制限、専用ホーム画面が用意された子ども用プロフィールの作成や、ロック画面やホーム画面でのプロフィール切り替えもできます。
この「ファミリープロフィール」、1台のFireタブレットを家族みんなで使いたい方には待ちに待った機能ですが、残念ながら今のところAmazonさんはこの機能を使って欲しくないみたいです。
といいますのも、普通に初期設定を済ませてしまうとすぐにこの機能を使えなくされてしまいます。
一応、この機能を使えなくするのを回避する手順は確認しているのですが、子ども用プロフィールの専用ホーム画面と連動したAmazonさんのサービスが一部正しく動作しないのと、Amazonさんがあえて使えなくしているのには理由があるはずなので、この辺りが改善されましたらあらためてご紹介したいと思います。
「Amazon Household」が日本で開始するかも?
別の記事でも紹介しましたが、Amazonさんは米国で「Amazon Household」という機能を提供しています。
この機能、あらかじめ機能制限が設定された3種類のアカウントが用意されていたり、コンテンツの利用制限をアカウントごとに管理できたり、Fireタブレットの機能制限をアカウントで一括管理できたりと非常に多機能で便利なのですが、これまで日本では提供開始の予定がありませんでした。
ところが上で紹介した「ファミリープロフィール」機能が「Fire OS 6」にあるということは、日本でも「Amazon Household」に似た機能が提供を開始する気がしませんか?
もうひとつ、初期OSが「Fire OS 5」の第7世代(『Fire 7(第7世代)』、『Fire HD 8(第7世代)』、『Fire HD 10(第7世代)』)まではFireタブレットにAmazonアカウントを登録しなくても使えたのですが、「Fire OS 6」は登録が必須になりました。
これも「Amazon Household」提供開始の布石な気がするのですが、どうでしょうか?
まとめ
期待の「ファミリープロフィール」機能が正式に使えるようになり、それとあわせて「Amazon Household」が日本でも提供を開始してくれるとうれしいですね。
ママさんやパパさんのAmazonアカウントでお子さんに各種サービスを利用させている方も多いかと思いますが、お子さん専用のアカウントが作成できれば管理もしやすくなりますから期待は膨らみます。