AmazonさんのFireタブレットで第9世代となる『Fire HD 10 タブレット』と『Fire HD 10 キッズモデル』が10月30日発売予定で予約を開始しました。
そこで新旧モデルの比較や私が気になる注目ポイントをご紹介します。
お世話になっている海外フォーラムでFire HD 10の新モデルがはじめて噂になったのは今年3月頃ですから、半年以上も待ち焦がれてしまいましたね~。
30%高速化、カメラ性能向上、microSD対応容量変更
Amazonさんの比較表から新旧モデルの変更点だけを抜粋しました。
マイナーチェンジの事前予想に反して、プロセッサが前モデルの4コアから8コアへ変更され30%高速化したにもかかわらず、バッテリー駆動時間は10時間から12時間に延びています。
また、フロントカメラの性能が30万画素から200万画素に向上、HD720pの動画撮影に対応し、microSDカードの対応容量も変更されています。
なお、画面サイズや本体サイズに変更はありませんが、USBポートがMicro USBからUSB Type-Cに変更されたので、一部のアクセサリーは使い回すことができなくなりそうです。
Fire HD 10 (第9世代) | Fire HD 10 (第7世代) | |
---|---|---|
プロセッサ | 8コア | 4コア |
USBポート | USB Type-C (USB2.0) |
Micro USB (USB2.0) |
microSD カードスロット |
512GBまで対応 | 256GBまで対応 |
カメラ | フロントカメラ:200万画素 リアカメラ:200万画素 HD720p動画撮影対応 |
フロントカメラ:30万画素 リアカメラ:200万画素 |
バッテリー | 12時間 | 10時間 |
重量 | 504g | 500g |
注目ポイント
① キッズモデル
キッズモデルの詳細はリンク先の記事でご紹介していますが、待望の10インチが登場です。
しかも付属のキッズカバーは、7インチで好評だった斜め置きにも対応したタイプです。
また『Fire HD 10 タブレット 32GB』とテックマークジャパンさんの『事故保証プラン 2年間』を個別に購入する金額にプラス520円するだけで、「壊れたら何度でも交換できる2年間保証(事故保証プランは交換が1度だけ)」が含まれているのにも注目です。
さらに、5,760円の『FreeTime Unlimited(フリータイム アンリミテッド)1年間料金』と、3,980円の『キッズカバー』が付いてきますから、お得ですね。
Fire HD 10 キッズモデル |
個別に購入 | |
---|---|---|
Fire HD 10 32GB | – | 15,980円 |
事故保証プラン 2年間 |
– | 3,480円 |
合計 | 19,980円 | 19,460円 (-520円) |
② ピクチャー・イン・ピクチャー(PIP)機能
画面の隅に小さな画面を表示できる「ピクチャー・イン・ピクチャー(PIP)機能」に対応しました。
この機能を使いますと、ウェブサイトを閲覧しながら画面隅の小画面でプライム・ビデオを視聴する、なんてこともできます。
画面の広いFire HD 10にピッタリの機能が追加されましたね。
【追記】③ 30%高速化で駆動時間延長は本当?
前モデルから30%高速化したにもかかわらず、バッテリー駆動時間は2時間延びています。
技術的な詳しいことはわかりませんが、本当に駆動時間が2時間も延びるのでしょうか?
といいますのも、6月に発売された『Fire 7 タブレット (第9世代)』は前モデルから性能が1.3倍程向上していますが、駆動時間は8時間から7時間に減っています。
しかもFire 7で少し重い作業をすると途端にバッテリー残量がぐんぐん減っていくため、実際の駆動時間は最大でも仕様の7割程度という感じです。
正しい計測の方法があるのでしょうし、Amazonさんを信用していますが、Fire HD 10の実際の駆動時間はどうなるでしょうか?
【追記:2019年11月8日】
同じような使い方をしていても、Fire 7のようにバッテリー残量がぐんぐん減っていく感じではありません。
正確に計測したわけではありませんですし、Fire HD 10とFire 7とでは基本性能が違うため比較はできませんが、駆動時間が短い印象ではありません。
④ RAMは2GB据え置き
残念ながら新モデルもRAM(メモリ)容量は2GBに据え置きです。
以前『どうぶつの森 ポケットキャンプ』がアップデートでプレイできなくなった記事を投稿しましたが、このゲームのように非公式な使い方でなくても、最近のゲームを快適に遊ぶには2GBは心許ないですね。
【追記】⑤ 初期OSはFire OS 7
比較表に記載はありませんが、新モデルの初期OSはAndroid 7.1ベースの「Fire OS 6」のようです。
新しいFire TVシリーズと同様、Android 9ベースの「Fire OS 7」の搭載も噂されていましたから、(特にGoogle Play関連で)心配されていた方は一安心です。
気になるアプリの対応状況ですが、現行モデルの『Fire HD 8 タブレット (第8世代)』が同じFire OS 6の64bitモードで動作していますので、Fire HD 8で動くアプリは基本的に問題なさそうです。
ただし、Fire OS 6もmicroSDカードの不具合が残されているのが気になります。
この不具合が解消されませんと、せっかくの大容量microSDカード対応がもったいないですね。
【追記:2019年10月10日】
新モデルの初期OSはAndroid 9ベースの「Fire OS 7」です。
連携強化が噂される新しいFire TVシリーズと揃えるかたちですね。
【追記】⑥ Google Playは使えない?
(大きな声では言えませんが)FireタブレットでGoogle Playを使われていた方には残念なお知らせです。
海外フォーラムでお世話になっている方からの情報ですが、Fire OS 7のベースとなっているAndroid 9バージョンのGoogle Playは、RAM容量が2GBのFire HD 10の場合、仕様上の制限からインストールはできても正常動作しない可能性が高いとのことです。
実機での検証ができないため未確認情報ですが、RAM容量は後から変更できないため、仕様上の制限があるとなると絶望的ですね・・・・・・。
(私も含め)Amazon Android アプリストアにはない数多くのアプリを楽しんでいた方には悲報です・・・・・・。
また、今までと同じ方法ではGoogle Playのインストール自体ができない可能性もあるため、Google Playが気になる方は注意してご検討ください。
【追記:2019年10月30日】
4種類のAPKファイルをAndroid 9ベース用に変更することで、Fire OS 6までと同様の手順でGoogle Playがインストールできることを確認しました。
4種類のAPKファイルをAndroid 9ベース用に変更することで、Fire OS 6までと同様の手順でGoogle Playがインストールできることを確認しました。
ですが、Play ストアが強制終了するなど動作が安定しません。
「Android 9でRAM容量2GBの機種は他にもあるよ」との情報をいただきましたので、仕様上の制限ではないようですが、この状態では使い物にならない感じです。
APKファイルの変更で動作が安定すれば良いのですが・・・・・・。
【追記:2019年11月8日】
Google Playがほぼ問題なく動作するAPKファイルの組み合わせや事前の準備などの確認が修了しました。
今のところ快適に使えています。
これで一安心ですね。
まとめ
【追記】① 新規は◎、買い換えも○
約2年ぶりとなる『Fire HD 10 タブレット』の新モデルは大幅に性能がアップしたため、まだFireタブレットを1台もお持ちでない方には超オススメです。
ですが、価格とRAM容量は据え置きで、新機能もピクチャー・イン・ピクチャーだけですから、前モデルをお持ちの方に買い換えをオススメできるかは微妙です。
特に前モデルをセール価格で購入された方は、12月に開催予定の「サイバーマンデー」で新モデルもセール対象になることが予想されますので、それまで待つのがオススメです。
性能の向上を体感できるため、前モデルをお持ちの方にも買い換えをオススメできますが、12月に開催予定の「サイバーマンデー」で新モデルもセール対象になることが予想されますので、それまで待つのもオススメです。
② キッズモデルはサイズに注意
『Fire HD 10 キッズモデル』は、充実保証に加えて普通のFireタブレットとしても使えますから、ご家族みんなで使いたい方には差額を考えますと全ラインアップの中でも上位で推したいモデルです。
ですが、持ち運びには向かない大きさのFire HD 10に、さらに頑丈なキッズカバーを付けたため想像以上に大きく、重量も778gもあるため、お子さん専用タブレットとしてオススメできるかは微妙です。
特に『FreeTime Unlimited』で提供されるコンテンツの実質的な対象年齢となる、小学校低学年までのお子さんには1サイズ下の『Fire HD 8 キッズモデル』がオススメです。
【追記】③ Google Play目的なら様子見でも大丈夫
『Fire HD 10 タブレット』『Fire HD 10 キッズモデル』共に初期OSがAndroid 9ベースの「Fire OS 7」に変更されたことで、Google Playの動作が怪しくなったため、Google Playが目的の方は様子見がオススメです。
Android 7.1ベースの「Fire OS 6」が採用された『Fire HD 8 タブレット (第8世代)』の場合も、当初はGoogle アカウントの設定に制限がでたりしましたが、今回は回避策がない可能性もあるため深刻ですね。
【追記:2019年11月8日】
Google Playがほぼ問題なく動作するAPKファイルの組み合わせや事前の準備などの確認が修了したため、Google Playが目的の方にもオススメです。