Amazonさんでは初となるカラー版電子書籍リーダー『Kindle Colorsoft』が、米国で10月30日に発売されました。
そこそこのKindleユーザーである私も期待していたため、早速入手した米国の友人に感想を聞いたところ、なんとも言い難い表現に終始。
そこで調べてみたのですが、何だか大事になっちゃってるみたいですよ、という話題をご紹介します。
画像が粗く、暗い
発売前の話ですが、仕様が発表された段階で、Kindle Colorsoftには心配する声がありました。
Kindle Colorsoftは、E Inkディスプレイ「Kaleido 3」が採用されているようで、画素密度はカラー表示で150ppi、モノクロ表示で300ppiとのこと。
同じ7インチの『Amazon Fire 7 タブレット』が171ppiのため、カラー表示ではこれよりも荒いことになります。
実際にFire 7をお使いの方ならお分かりだと思いますが、「あれ?」と不安になりますね。
また、Kaleido 3は4096色しか対応しておらず、グレーをカラーに変換する仕様(?)のため、画面全体がグレー味を帯びてしまい、彩度が低く、暗くなります(この点は、Kindle Colorsoftは相当良い調整がされているようです)。
あとは、Kaleido 3の仕様上、目にやさしい「ダークモード」は非対応だろうと予想されていました(これは発売後、商品ページに追記されたようです)。
不具合で出荷停止
そんなKindle Colorsoftの発売後の評価ですが、米国Amazonさんの商品ページのレビューは、記事投稿時点で星2.6と大変なことになっています。
Good e-Readerさんの記事によりますと、それを受けてか、発売数日にして不具合を理由に出荷が停止されたようです。
不具合内容は下記リンク先の記事でも説明されていますが、事前に予想されていた点以外ですと、「There is a slight yellowish bar at the bottom of the screen(画面下部に少し黄色がかった帯が発生する)」は気になりますね。
Amazonさんはソフトウェアアップデートで対応するようですが、コンポーネントの不具合だと解消が難しそう、といいますか、できるのかしら?
- 公式Amazon Kindle Colorsoft Signature Edition (32 GB)
- Amazon Kindle Colorsoft e-reader shipping is cancelled – Good e-Reader
カラーのKindle本は何で読む?
我が家がKindle本を読むのに使っている端末は、
- 白黒・文字主体:Amazon Kindle Paperwhite
- カラー・画像主体:Amazon Fire Max 11 タブレット
- 大型雑誌:Apple iPad Air 13インチ
といった感じです。
この中で、外出時に気軽に持ち出せるのはKindle Paperwhiteくらいで、他は少し重すぎます。
そんなわけで、カラー表示を考えて『Amazon Fire HD 8 タブレット』を外出の御供にすることが多いのですが、やっぱり白黒表示はKindle Paperwhiteの快適さに敵わないんですよね。
この辺りを解決してくれそうなKindle Colorsoftには期待していたのですが・・・・・・。
まとめ
我が家はオットが重度のKindleユーザーのため、『Kindle Colorsoft』が日本で発売されないことにやきもきしていましたが、結果的にはラッキーだったでしょうか?
米国AmazonさんはAmazonデバイスの日本への配送はしてくれないため、評価が良ければ、オットの出張時に私も買ってきて貰おうかと思いましたが、今のところは様子見が良さそうです。
Good e-Readerさんの記事にもありましたが、カラー表示で先行した楽天Koboを意識し過ぎたのか、端末の作り込みや調整が足りない印象ですね。
とはいえ、(我が家もそうですが)すでに少なからずKindle本を購入している立場ですと、楽天Koboに早々乗り換えるとも思えません。
そう考えると、もう少し時間をかけても良かったのでしょうが、「ブラックフライデー」以降の商戦に間に合わせたかったのでしょうか。
商品ページによりますと、現時点での納期は6~8週間のようですから、完全に商機を逃してしまいましたね。
『Fire TV Stick HD』の件もそうですが、頑張れ!Amazonさん!