日本版のFire 7 2022年モデルにも配信が開始された「Fire OS 8.3.1.2」。
このバージョンからGoogle Play対策が万全になったかも?という話題をご紹介します。
Amazonアカウント同期回避が対策された?
Fire OS 8でGoogle Playをそれなりに動くようにするポイントだったAmazonアカウントの同期回避。
著作権法違反の可能性があったため詳しい手順は公開できませんでしたが、Androidアプリを開発された経験をお持ちですとピーンときた方もいらっしゃったようで、いろいろと試された結果をご報告いただいていたのですが、残念ながら今回のアップデートで対策されてしまったようです。
一足早く配信された北米版のFire 7 2022年モデルをはじめ、日本版のFire 7 2022年モデルとFire 7 キッズモデル 2022年モデルでも試していただきましたが、これまでの方法では回避できません。
北米版のFire 7 キッズモデル 2022年モデルは広告アプリの関係で動作が異なるとの情報をいただきましたが、日本在住の私達にはあまり関係がなさそうです。
Redditでもこの話題が挙がりはじめているので、AmazonさんのGoogle Play対策は本格化しているようですね。
Fire OS 8へ従来の方法でGoogle Playをインストールするのは危険
Fire OS 8搭載のFireタブレットに4つのAPKファイルを用いた従来の方法でGoogle Playをインストールすると、Silk ブラウザが起動しなくなる不具合が発生します。
Fire OS 8.3.1.1以前はAPKファイルのアンインストールで解消できましたが、Fire OS 8.3.1.2の場合、アンインストール後もSilk ブラウザが起動しないとの報告を複数の方からいただいています。
私もFire OS 8.3.1.2にアップデート済みのFire 7 2022年モデルで同じ状態になりましたが、アンインストールだけでは解消できず初期化が必要でした。
現状では今回のアップデートが原因なのかわかりませんが、Fire OS 7.3.2.4の件もありますから、今後は「Fire OS 8へ従来の方法でGoogle Playをインストールするのは危険」くらいの心づもりが必要かも知れませんね。
AmazonのGoogle離れは止まらない
Android用の電子書籍アプリで電子書籍が購入できなくなった話題はご存じの方も多いと思います。
ねとらぼさんの記事が事の顛末をわかりやすく説明されていますが、AmazonさんのGoogle Play締め出しは、これが決定打になった気がします。
Googleさんが自社のエコシステムで利益を最大化したいのはわかりますが、締め付けが強すぎると協業先が一斉に手を引くパターンですね。
AmazonさんとGoogleさんは過去にもYouTubeアプリで一悶着ありましたが、Microsoftさんとも手を組んだAmazonさんとの競争は、Android OSの提供停止でもしない限り、Googleさんが不利な気がします。
Googleさんも満を持して自社製タブレットを発売しますから、ここからの攻勢に期待したいですが、この分野で先行しているAmazonさんとAppleさんに立ち向かうのは、さすがに難しいのではないでしょうか。
- Androidで「電子書籍アプリから電子書籍が買えなくなる動き」が広がる Google Playのレギュレーション変更で – ねとらぼ
- Google Play のお支払いに関するポリシーについて – Play Console ヘルプ
まとめ
これまでグレーだったFireタブレットとGoogle Playの関係は、残念ながら今回のアップデートで黒と判断されたようです。
Fireタブレットで最も売れているFire HD 8の次期モデルには、Google Play対策済みのFire OS 8が間違いなく搭載されますから、このモデルの発表がAmazonさんとGoogleさんの関係解消の決定打になりそうですね。
Google Playが使えることがFireタブレットの売上げに少なからず貢献していると私は考えていましたが、現時点でAmazonさんにその考えはないようです。
確かに最近のAmazonデバイスの充実ぶりをみても、Fireタブレットは自社サービスとコンテンツの消費に特化するだけで良さそうですし、Google Playを使える余地を残す必要はなさそうですものね。