AmazonさんのFireタブレットで第12世代となる『Fire HD 8 タブレット 2022年モデル』『Fire HD 8 Plus タブレット 2022年モデル』『Fire HD 8 キッズモデル 2022年モデル』が2022年10月19日に発売されました。
そこで私が実際に使ってみて感じた注目ポイントや2020年モデルとの比較、買い替えオススメ度をご紹介します。
Fire HD 8 タブレット新旧モデル比較
Fire HD 8 タブレットの新旧モデルを比較するため、Amazonさんの比較表や仕様表をまとめ直したのが下の表です。
これだけではわかりにくいため、これをベースに私が気になる注目ポイントを実機レビューと併せてご紹介します。
Fire HD 8 2022年モデル |
Fire HD 8 Plus 2022年モデル |
Fire HD 8 2020年モデル |
Fire HD 8 Plus 2020年モデル |
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世代 | 第12世代 | 第10世代 | |||
参考価格 | 13,980円 (32GB) 15,980円 (64GB) |
15,980円 (32GB) 17,980円 (64GB) |
9,980円 (32GB) 11,980円 (64GB) |
11,980円 (32GB) 13,980円 (64GB) |
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画面サイズ | 8インチ | ||||
解像度 | 1280 x 800 | ||||
本体サイズ | 201.9 x 137.3 x 9.6mm | 202 x 137 x 9.7mm | |||
重量 | 337g | 342g | 355g | ||
初期OS | Fire OS 8 | Fire OS 7 | |||
ABI | 32bit/64bit | 32bit | |||
CPU | 6x ARM Cortex-A55 2GHz | 4x ARM Cortex-A53 2GHz | |||
GPU | ARM Mali-G52 2EE MC2 | ARM Mali-G52 3EE MC1 | |||
RAM | 2GB | 3GB | 2GB | 3GB | |
内部ストレージ | 32GB / 64GB | 32GB / 64GB | |||
microSDカード | 1TBまで対応 | ||||
バッテリー | 最大13時間 | 最大12時間 | |||
充電時間 | 約5時間 | 約3時間 | 約5時間 | 約4時間 | |
ワイヤレス充電 | 非対応 | 対応 | 非対応 | 対応 | |
USBポート | USB Type-C (USB2.0) | ||||
オーディオ | Dolby Atmos デュアルステレオスピーカー、 3.5mmステレオジャック、 マイク |
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カメラ | フロント : 2MP、 リア : 2MP、 HD720p動画撮影 |
フロント : 2MP、 HD720p動画撮影、 リア : 5MP、 HD1080p動画撮影 |
フロント : 2MP、 リア : 2MP、 HD720p動画撮影 |
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Wi-Fi | デュアルバンド 802.11a/b/g/n/ac (Wi-Fi 5) | ||||
Bluetooth | 5.2 LE | 5.0 LE | |||
位置情報 サービス |
Wi-Fiベース (GPS非搭載) | ||||
Alexa | ハンズフリー、Showモード対応 | ||||
保証期間 | 1年間 | 90日間 | |||
同封内容 | Fire HD 8本体、 USB-Cケーブル、 5W 電源アダプタ、 スタートガイド |
Fire HD 8 Plus本体、 USB-Cケーブル、 9W 電源アダプタ、 スタートガイド |
Fire HD 8本体、 USB-Cケーブル、 5W 電源アダプタ、 スタートガイド |
Fire HD 8 Plus本体、 USB-Cケーブル、 9W 電源アダプタ、 スタートガイド |
Fire HD 8 2022年モデルの注目ポイント
最大30%高速化、ディスプレイミラーリング復活
『Fire HD 8 タブレット 2022年モデル』は、CPU・GPU強化、Bluetooth 5.2 LE対応と、2020年モデルから順当に性能アップしています。
最大30%高速化したにもかかわらず、バッテリー駆動時間が13時間に延びましたし、強化アルミノシリケートガラスの採用によりスクリーンの強度が向上していますから、持ち運びにもピッタリですね。
また、Miracast対応テレビへ動画やアプリなどを映し出すことができる、ディスプレイミラーリングが復活したのもうれしいです。
保証が1年間に延長
プレスリリースでは触れていませんが素晴しい変更点として、標準保証が90日間から1年間に延長されました。
これでFireタブレット全モデルの標準保証が1年間になりましたね。
3GB RAM・ワイヤレス充電対応『Fire HD 8 Plus』もラインアップ
「3GB RAM・ワイヤレス充電対応」の『Fire HD 8 Plus 2022年モデル』もラインアップです。
2020年モデルから、リアカメラが5メガピクセル、HD1080p動画撮影対応に変更されました。
2年間保証付き『キッズモデル』もラインアップ
「壊れたら何度でも交換できる2年間保証」と『Amazon Kids+ 1年間利用権』のセットでおなじみの『Fire HD 8 キッズモデル 2022年モデル』もラインアップです。
付属の『キッズカバー』は『Fire 7 キッズモデル 2022年モデル』『Fire HD 10 キッズモデル 2021年モデル』と同じタイプになりましたね。
Fire HD 8 キッズモデル 2022年モデル |
Fire HD 8 キッズモデル 2020年モデル |
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価格 | 15,980円 | 14,980円 | 本体サイズ | 222 x 180 x 27mm | 233 x 184 x 26mm |
重量 | 518g | 550g |
内部ストレージ | 32GB | |
保証期間 | 2年間 | 同梱内容 | Fire HD 8本体、 キッズカバー USB-Cケーブル、 5W 電源アダプタ、 スタートガイド |
2020年モデル用アクセサリは使える?
2022年モデルと2020年モデルはボタンやポートの配置は変わりましたが、本体サイズはほぼ同じです。
Amazonさんの『純正カバー』は、2020年モデル用が問題なく使えました。
ボタンやポート部分が覆われるタイプは無理そうですが、切り欠きタイプのケースは使えそうです。
また、アスデックさんの『ノングレアフィルム』は、2020年モデル用が2022年モデル用として継続販売されていますし、問題なく使えました。
液晶保護フィルムは使えそうですね。
本体サイズとはあまり関係がありませんが、Made for Amazon認定取得『ワイヤレス充電スタンド』も、2020年モデル用が2022年モデル用として継続販売されていますし、問題なく使えました。
タブレット内部の受電用コイルの位置などは変更されていないようです。
調べてみると、ものによっては2020年モデル用のアクセサリを使い回すことができそうですね。
上級者向け補足
初期OSがAndroid 11ベースの「Fire OS 8」に、ABIが「32bit/64bit」に変更されました。
64bit対応で使えるアプリが増えますし、Fire OS 8は旧OSに比べてキビキビ動く感じがして好印象ですが、少し凝った使い方をされたい場合は気を付けてください。
Fire OS 8は『Fire 7 タブレット 2022年モデル』に先行で搭載されましたが、残念ながらGoogle Playは動作しません。
2022年モデルのオススメは?
内部ストレージやRAMの違いなど、全部で5種類がラインアップしているため、どれを選んで良いのか迷ってしまいますよね?
そこで2022年モデルの新規購入を検討されている方向けに、オススメを2つご紹介します。
Fire HD 8 タブレット 32GB
オススメの1つ目は『Fire HD 8 タブレット 32GB 2022年モデル』です。
「3GB RAM・ワイヤレス充電対応」の『Fire HD 8 Plus 32GB 2022年モデル』がプラス2,000円で購入できますから、こちらと迷いますよね?
ですが、2022年モデルはGoogle Playが動作しないため、Amazonさんの各種サービスを利用するような「普通の使い方」であれば、RAM 2GBと3GBの差を実感することは少ないはずです(私は2020年モデルで差がないのを体験済みです)。
ワイヤレス充電は確かに魅力的ですが、充電の繰り返しによるUSBポートの故障は、1年間に延長された保証でカバーして貰いましょう。
また、Google Playが動作しないため、アプリの保存先制限も少ないでしょうから、内部ストレージ容量は32GBで十分です。
ビデオやKindle本の保存容量が不足した場合は、microSDカードの追加で対応できますから安心ですね。
Fire HD 8 キッズモデル
オススメの2つ目は『Fire HD 8 キッズモデル 2022年モデル』です。
もともとキッズモデルはコスパが良好でしたが、2022年モデルは1,000円の値上げで済んだため、2020年モデルに比べて2,000円以上もお得になりました。
タブレット本体は上でオススメした『Fire HD 8 タブレット 32GB 2022年モデル』ですから、保証期間が心配で「事故保証プラン」の購入を検討されるのであれば、手厚い保証が付いたキッズモデルがオススメです。
Fire HD 8 2022年モデル |
Fire HD 8 2020年モデル |
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タブレット本体 | 11,980円 | 9,980円 |
キッズカバー | 3,780円 | 2,980円 |
事故保証プラン (2年間) |
2,380円 | 1,980円 |
Amazon Kids+ (1年間) |
5,760円 (月額480円x12ヶ月) |
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個別購入合計 | 23,900円 | 20,700円 |
キッズモデル | 15,980円 (-7,920円) |
14,980円 (-5,720円) |
旧モデルからの買い替えは?
旧モデルをお持ちで2022年モデルへの買い替えを検討されている方向けに、買い替えオススメ度をご紹介します。
2018年以前のモデルをお持ちの方の場合、買い替えは間違いなくオススメです。
ですが2020年モデルをお持ちの方の場合、性能面では小幅な変更のため、バッテリーの劣化などがない限り、64bitアプリ対応やディスプレイミラーリングにメリットを見いだせるか検討が必要です。
買い替え先 | 買い替え オススメ度 |
注目ポイント |
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Fire HD 8 2022年モデル |
30%高速化 64bitアプリ対応 Bluetooth 5.2 LE ディスプレイミラーリング 1年間保証 |
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Fire HD 8 Plus 2022年モデル |
30%高速化 64bitアプリ対応 5MPリアカメラ Bluetooth 5.2 LE ディスプレイミラーリング 1年間保証 |
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Fire HD 8 キッズモデル 2022年モデル |
30%高速化 64bitアプリ対応 ディスプレイミラーリング |
まとめ
第12世代となる『Fire HD 8 タブレット 2022年モデル』『Fire HD 8 Plus タブレット 2022年モデル』『Fire HD 8 キッズモデル 2022年モデル』が約2年4ヶ月ぶりに登場です。
Fire HD 8とFire HD 8 Plusは保証期間が1年間に延びましたが、米国では2020年モデルから$10の値上げで済んだところを、為替の影響か日本では2,000円の値上げとなってしまったのは残念です。
一方でFire HD 8 キッズモデルは『Fire 7 タブレット 2022年モデル』と同じ1,000円の値上げで済んでいますから、コスパの良さが再注目されますね。