2022年10月19日にAmazonさんの8インチ タブレット『Fire HD 8 タブレット 2022年モデル』が販売を開始しました。
少し時間も経ちまして情報もあらかた出そろいましたので、先代の『Fire HD 8 タブレット 2020年モデル』の情報とまとめてご紹介します。
ご多忙の中、確認にご協力いただいている皆さま並びに情報を提供いただいている皆さま本当にありがとうございます。
2022年モデルでGoogle Playは動きません
Fire HD 8 タブレット 2022年モデルでGoogle Play(Play ストア)は動きません。
残念ですが、2022年モデルに搭載されている「Fire OS 8」と「Google Play」の関係は、先に搭載された『Fire 7 タブレット 2022年モデル』の解析結果から予想されていましたが、実際に動かないことが確定すると寂しいですね。
また別の記事でもご紹介しましたが、Fire OS 8搭載のFireタブレットに4つのAPKファイルを用いた従来の方法でGoogle Playをインストールすると、Amazon純正アプリが起動しない不具合が発生する可能性があります。
ファイルのアンインストールだけでは解消できませんので気を付けてください。
【追記】Fire OS 8.3.1.1が突破口になる?
確認に少し時間を要したのですが、初回出荷分は「Fire OS 8.3.1.1」搭載で間違いなさそうです。
米国Amazonさんのヘルプページでフライング更新があったのと、「起動直後からFire OS 8.3.1.2だった」との情報をいただいたため様子をみていましたが、他の方からは同じ情報がなかったため、おそらく自動アップデートに気付かなかったと結論付けました。
なぜFire OS 8.3.1.1にこだわるかといいますと、Fireタブレットのカスタマイズツールの雄「Fire Toolbox」で動きがありそうだからです。
チャットされた方によりますと、開発者さんもPlay ストアが動かない原因の「Google Play開発者サービスの変種」がFire OS 8のバージョンごとに動作が違うことを把握していて、時間はかかりそうですが突破口を探しているようです。
Fire ToolboxはFire OS 7の場合、Fire OS 7.3.2.1以前とFire OS 7.3.2.2以降でカスタマイズの内容に大きな違いがあるため、もしかしたらFire OS 8の場合、Fire OS 8.3.1.1が突破口になるかも知れませんね。
Fire OS 8搭載のFireタブレットは初期設定途中の自動アップデートを回避しても、Wi-Fiにつないだ時点でFire OS 8.3.1.2が強制的にダウンロードされてしまうため、気になる方は気を付けてください(といいましても完全に回避するには電源を落とすくらいしか対策はないのですが)。
私は2台購入したので、1台はFire OS 8.3.1.1でキープしておきます。
【追記】
Fire OS 8.3.1.1でキープするのをやめました。
Fire OS 8.3.1.1のままでは純正アプリの認証が通らないようなので、仮にPlay ストアが動くようになっても、Fireタブレット本来の使い方に支障がでますね。
2020年モデルにFire OS 8への強制アップデートは来る?
Fire OS 7搭載のFire HD 8 タブレット 2020年モデルをお持ちの方は「Fire OS 8への強制アップデート」が気になりますよね。
過去にはFire OS 6からFire OS 7への強制アップデートがありましたが、Google Playが動かないFire OS 8のアップデートは避けたいところです。
(確認のしようがないのですが)ABIが64bitに非対応の2020年モデルではFire OS 8は動作しないのでは?との情報もありますので、(願望込みですが)おそらく2020年モデルにFire OS 8の強制アップデートは来ないと思われます。
それを裏付けるかのように、Fire OS 8搭載のFire 7 タブレット 2022年モデル発売後、私が「Google Playの締め出し」と感じた、最新版のAmazon純正アプリ以外はショッピングをできなくする制限を加えたとされるFire OS 7.3.2.4を、旧モデル向けに配信しています。
私は「旧モデルにもFire OS 8を配信すれば簡単なのに」と思いましたが、わざわざ旧OSのアップデートを配信したのには、其れ相応の理由があると考えられませんか?
FireタブレットはPlay ストアからアプリが追加できなくなる?
64bitアプリに非対応のFire HD 8 タブレット 2020年モデルは、Play ストアのアプリで使えないものが増えてきました。
加えて、Play ストアに公開中の既存アプリの対象APIレベル要件が、2022年11月1日付けでAndroid 11のAPIレベル30に引き上げられます。
旧OS搭載の端末や、すでに履歴があるアプリはダウンロードできますが、Googleさんはセキュリティに問題があるとみなしたアプリは問答無用で削除するため、Android 9ベースのFire OS 7搭載の2020年モデルでは使えないアプリがさらに増える可能性は高そうです。
また、Fire OS 8搭載の2022年モデルはAndroid 11ベースのAPIレベル30で、64bitアプリにも対応していますが、Googleさんは端末認証を強化していますので、仮にPlay ストアが動くようになっても、今までのようにアプリが追加できるとは限りません。
Androidはアプリの入手手段が豊富なので対応できますが、Play ストアでの一元管理は難しくなりそうですね。
- 最新APIレベルに非対応のまま2年以上放置されたAndroidアプリ、ストアで非表示に【やじうまWatch】 – INTERNET Watch
- 公式Google Playアプリの対象APIレベル要件 – Play Console ヘルプ
まとめ
『Fire HD 8 タブレット 2022年モデル』では、残念ながらGoogle Playは動きません。
『Fire 7 タブレット 2022年モデル』でほぼ解析されていましたから、試された方は「そうですよね」としか思われなかったでしょうか。
Fire HD 8 タブレット 2022年モデルとFire OS 8の組み合わせ自体は過去最高レベルで気に入っていますので、新規購入も買い増しもオススメです。
ですが、Fire 7 タブレット 2022年モデルの時ほどの感傷はないにしても、やはり少し寂しいですね。