そろそろ新モデル発表の時期となりました『Fireタブレット』ですが、2021年は『Fire 7』ではなく『Fire HD 10』が先に発表されるかも?という話題をご紹介します。
Fireタブレットの売上げを支える中・大型サイズ
コロナ禍の外出自粛やリモートワーク推奨による巣ごもり需要により、2020年のタブレット端末出荷台数は多くの地域で過去最高を更新したようです。
AmazonさんはFireタブレットの出荷台数を公表していないようですが、調査会社のレポートをいくつか読んだところ、売上高の4分の3以上を占める米国市場では、8インチのFire HD 8が出荷台数の大半を占め、10インチのFire HD 10が僅差で2位とのことです。
つまり7・8・10インチの3サイズあるFireタブレットですが、中・大型サイズが売上を支えている傾向のようですね。
最廉価モデルでもある7インチのFire 7が売れ筋になりそうですが、私自身も持ち運び用にFire HD 8 Plus、自宅用にFire HD 10という使い方で、Fire 7は「スマホで良いや」という微妙なサイズ感のため、この調査結果にも納得です。
新モデルが必要なFire HD 10、値下げが必要なFire 7
もともと自社サービスを使ってもらうことが目的で開発されたAmazonさんのFireタブレットですが、2011年に発売された初代モデルは7インチでした。
そこから順当に大型化が進み、(途中、Fire HD 6という極小型も加わり、そして消えつつ)2015年に今の3サイズ体制になりましたが、小型のFire 7は大型化が進むスマホとの差別化が難しく微妙な立場になりつつあります(先の「スマホで良いや」ですね)。
また、最安3,280円で購入できるFire 7は「最安タブレット」の座は揺るぎませんが、最安5,980円のFire HD 8に「コスパ最高タブレット」の座は明け渡した感もあり、お買い得度が低くなっています。
加えて、RAMが3GBに変更されたFire HD 8 Plusとの差別化から、最上位扱いのFire HD 10にはRAM容量を増加した新モデルが必要ですが、最下位扱いのFire 7には不要です。
この辺りを考えますと、次に発表されるのはFire HD 10の新モデルで、Fire 7は現行モデルの値下げではないかと予想されます。
Fire HD 10 現行モデルのお買い得度は?
新モデルの気配を感じると、気になるのは現行モデルのお買い得度ですよね?
2019年10月に発売された現行モデルのFire HD 10ですが、その年12月のサイバーマンデーで早くも6,000円引きされたのを皮切りに、5,000円を超える値引きが恒例となっています。
ここ最近も頻繁にセール対象になっていますし、一時的に32GBモデルが在庫切れになるなど、すでに在庫一掃扱いのようになっていますが、セール価格の現行モデルは「お買い得度が高い」です。
先日、我が家も1台買い増しましたが、セール価格のFire HD 10は他社の格安タブレットに比べてもコスパは最高クラスです。
さらにFire 7やFire HD 8、Fire HD 8 Plusにはない長所として、Fire HD 10には標準で1年保証が付いているのも見逃せません。
まとめ
RAM3GBの『Fire HD 8 Plus』の登場で、『Fire HD 10』の新モデルは弱点であるRAM容量の増加が期待できます。
ですがFire HD 10は値引き額が大きいため、セール価格の現行モデルはお買い得度が高くなっているのも事実です。
米国Amazonさんでは32GBモデルも在庫が復活していて終売ではなさそうですから、日本でも更なる値引きに期待したいですね。
一方、コスパで『Fire HD 8』に負け気味の『Fire 7』ですが、Amazonさんの自社サービスを使ってもらう切っ掛けとしての役割を終えた気がします。
Fire 7が担ってきた役割は今ではスマホで代用できてしまうため、残念ながら将来的には終売の可能性もあるのではないかと思います。