Amazonさんのストリーミングメディアプレイヤーの新モデル『Fire TV Stick HD 第2世代』が2026年4月30日に発売されました。
Amazonさんのレビューでは辛口な意見も見受けられますが、発売日に購入してから実機をしばらく使い込んでみると「おっ」と感じるポイントが幾つもありました。
そこでFire TV Stickのほぼすべてのモデルを使ってきた我が家の経験を踏まえ、商品ページではわからない注目ポイントの解説や別モデルとの比較などをご紹介します。

Fire TV Stick 4K Selectとの比較
| モデル | Fire TV Stick HD 第2世代 | Fire TV Stick 4K Select |
|---|---|---|
| 価格 | 6,980円 | 7,980円 |
| 最大解像度 | 1080p HD | 4K Ultra HD |
| サイズ | 91.5x21.1x14.5mm | 99x33x14mm |
| 重量 | 35.8g | 42g |
| プロセッサ | クアッドコア 1.7GHz | |
| ストレージ | 8GB | |
| メモリ | 1GB | |
| Wi-Fi | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 5 |
| Bluetooth | Bluetooth 5.3+LE | Bluetooth 5.0+LE |
| 電源ポート | USB-C | Micro USB |
| 搭載OS | Vega OS | |
| 同梱内容 | Alexa対応音声認識リモコン 単4電池2本 USB電源ケーブル スタートガイド |
Alexa対応音声認識リモコン 単4電池2本 USB電源ケーブル USB電源アダプタ HDMI延長ケーブル スタートガイド |
『Fire TV Stick HD 第2世代』と『Fire TV Stick 4K Select』を比較するため、Amazonさんの技術仕様の気になる点をまとめ直したのが上の表です。
前モデル『Fire TV Stick HD 第1世代』は中身が2020年発売のFire TV Stick Liteと非常に古く、このモデルとの比較はあまり意味がないため、Vega OS搭載の現行モデル同士を比較しました。
HD 第2世代の4K Selectからの主な変更点は、
- 1,000円値下げ
- 4K画質非対応
- 本体スリム化
- Wi-Fi 6対応
- Bluetooth 5.3対応
- 電源ポートUSB-C化
- 付属品削減
という感じですね。
これをベースに私が気になる注目ポイントを詳しくご紹介します。
◎ Vega OSの起動は速い、動作は普通
Vega OS搭載のHD 第2世代は起動が本当に速く、Fire OS搭載のHD 第1世代に対しては約3倍、現行モデルで最高性能の『Fire TV Stick 4K MAX』に対しても約2.3倍とまさに圧勝です。
同じVega OS搭載の4K Selectと差があるのは、HD 第2世代に新しいホーム画面が先行配信されているのが理由のため、配信後は同じような速度になると思います。
また、HD 第2世代の動作のサクサク感は、HD 第1世代よりは断然良く、4K Selectと同等、4K MAXには及ばずという感じです。
メモリ2GBの4K MAXとはアプリ切り替えなどで明確な差がありますが、HD 第2世代もストレスを感じるほどではないですね。
○ 本体がスリム化

隣のHDMIポートを邪魔しない
HD 第2世代は横幅がHD 第1世代から8.9mm、4K Selectから11.9mm小さくなりました。
テレビのHDMIポートは並んでいることが多く、4K Selectですと隣のポートを邪魔しちゃうこともありましたが、HD 第2世代なら大丈夫。
付属のUSB電源ケーブルがL字型コネクタになったのも相まって、すっきり配線できますね。
○ テレビのUSBポート給電で動く

パススルー給電対応モバイルモニターならモバイルバッテリーで動く
従来モデルでもテレビのUSBポート給電で動作しますが、Amazonさんのお墨付きなのがポイント。
商品ページでは「動かない」というレビューもあるため、我が家や実家、義実家の合計16台のテレビやUSBハブ付きディスプレイなどで確認しましたが、すべて動作OKでした。
HD 第2世代向けVega OSには設定メニューに「USB電源に関する診断」機能があり、接続先USBポートから十分な電力が供給されているかをチェックできますよ。
上の画像のようにパススルー給電対応のモバイルモニターに接続すれば、モバイルバッテリーでも動いちゃうのは便利ですね。
[ホーム画面] → [設定(歯車)アイコン] → [マイFIRE TV] → [情報] → [電源] → [USB電源に関する診断]
○ 電源ポートがUSB-C化

Micro USBコネクタのUSBハブも変換コネクタを介して接続できる
電源ポートがUSB-Cになるのを待ちわびていた方は多いはず。
このポート、商品ページでは「電源供給用」となっていますが、純正の『直角USB-Cイーサネットアダプター』が用意されているように「拡張用」としても使えるのはご存じですよね?
内部的にはUSB2.0接続で単にポート形状がUSB-Cに変わっただけなので、Micro USBコネクタの旧型『Amazon イーサネットアダプタ』も変換コネクタを介して接続すれば、有線LAN接続と電源供給が同時に行えます。
もちろんUSB-Cコネクタならそのまま接続でき、手持ちの電源供給可能なタイプのUSBハブを数種類試してみましたが、すべて動作OKでした。
△ USB電源アダプタ・HDMI延長ケーブルが付属しない

パッケージの中身
AmazonさんがUSBポート給電での動作にお墨付きを与えた理由がこれ。
HD 第2世代はUSB電源アダプタとHDMI延長ケーブルが付属しないため、USBポート給電で動かない場合は自力で解決する必要があり、最廉価モデルですが初心者向けではないんです。
キャンペーン期間中はHDMI延長ケーブルを無料でもらえるようですが、欲しいのはどちらかと言えばUSB電源アダプタ(と長い電源ケーブル)ではないでしょうか。
昨今の物価上昇を考えると価格維持のための苦肉の策なのでしょうが、残念ですね。
× アプリが不安定、非対応アプリに注意

アプリの対応状況を必ず確認
起動速度の向上など着実に進化しているVega OSですが、HD 第2世代もアプリの不安定さは相変らず。
急に画面が真っ暗になってアプリが落ちる感じで、アプリ側の問題ですとAmazonさんが直接改善できそうにないのがもどかしい。
動画のタイトルや再生位置を記憶するレジューム機能が働かないなど、微妙にストレスがたまる完成度のアプリも多いんですよね。
また、AndroidベースのFire OSからLinux(Yocto)ベースのVega OSに変更された影響で非対応になったアプリもあるので、お目当てのアプリの対応状況は下記リンク先から事前に確認してくださいね。
「買い増し」にピッタリ

上からHD 第2世代、HD 第1世代、4K Select
| HD 第2世代の長所 |
|
|---|---|
| 4K Selectの長所 |
|
ここまでのポイントを踏まえ、HD 第2世代と4K Selectの長所をまとめたのが上の表です。
HD 第1世代から大幅に進化したHD 第2世代ですが、4K Selectに対する長所で実際に役立ちそうなのはWi-Fi 6対応くらいです。
一方の4K SelectはWi-Fi 5ですが4K画質対応で2,860円分のHDMI延長ケーブルとUSB電源アダプタが付属するため、プラス1,000円でもコスパは高いと言えます。
とは言えHD 第2世代が最廉価モデルであることは間違いなく、すでに1台お持ちで付属品が不要な方の「買い増し」にはピッタリですね。
なお、Fire OS搭載モデルを含めたオススメはリンク先の記事でご紹介していますので、ご興味がある方は参考にしてみてください。

まとめ

HD 第2世代はFire TV Stick歴代最小サイズ (上がHD 第2世代、下が初代)
Amazonさんのストリーミングメディアプレイヤーの新モデル『Fire TV Stick HD 第2世代』をご紹介しました。
テレビのUSBポート給電での動作にお墨付きを与えることでUSB電源アダプタとHDMI延長ケーブルの付属をやめ、最廉価モデルの地位をなんとか守ったHD 第2世代。
私が確認した範囲では動作しないテレビやディスプレイはなかったため、Amazonさんの付属品削減の判断は正しいのですが、相対的に『Fire TV Stick 4K Select』のコスパが高くなってしまいました。
進化を遂げたVega OSの恩恵は4K Selectも受けていて、HD 第2世代の売りの起動の速さが活かされる場面が少ないのも難点ですね。
予想に反して効果的と感じたのが本体のスリム化で、電源ポートのUSB-C化と相まって想像以上に取回しが良く、Amazonさんが推しポイントに挙げるのも納得です。
ただ、その良さが「持ち運びカンタン」だと今一つ伝わりにくいため、いっそ「モバイルバッテリーでも動きます」みたいな売り文句で、キャンプなどの屋外利用をアピールするのはいかがでしょうか?











































