『Amazon Android アプリストア』しか対応していない『Fireタブレット』ですが、『Google Play』をインストールすれば数多くのアプリを追加できます。
手順さえ間違えなければ、あっという間に完了するため、インストールされている方も多いかと思いますが、この方法はAmazonさんにとって非公式なだけでなく、Googleさんにとっても非公式なため、今まで黙認していたGoogleさんが規制を強化するよ、という話題をご紹介します。
「Fireタブレット」と「Google Play」のグレーな関係
FireタブレットとGoogle Playの関係には、2つのグレーな問題があります。
- Amazonの製品保証
- Googleの端末認証
Google Playをインストールする際に気になるのが「Google PlayをインストールしたFireタブレットが故障したら、Amazonさんの製品保証はどうなるの?」という点。
特に延長保証を購入していると気になりますが、これには「Fireタブレットを初期化すればGoogle Playをインストールした痕跡は残らないので、Amazonさんで確認のしようがない」というグレーな問題があります。
詳細はリンク先のGIGAZINEさんの記事がわかりやすいですが、「Googleさんのサービスを利用するにはGoogleさんの端末認証が必要だけど、今までは認証がない端末がサービスを利用するのを黙認してきたよ」というグレーな問題があります。
このグレーな問題の対策にGoogleさんが乗り出しており、「Googleさんの認証がない端末はGoogle Playが使えないよ」という規制の流れが強まりそうなのが今回のポイントです。
「root化の有無」は「Google側」には関係がない
FireタブレットへのGoogle Playのインストールが規約違反ではないとする根拠によく挙がるのが「root化」です。
ところが「root化の有無」が問題になるのは「Amazonの製品保証」つまり「Amazon側」であって、「Google側」には関係がないようです。
私も海外のフォーラムをのぞいていて気付いたのですが、話がかみ合っていないことが多いのは、この「Amazon側」と「Google側」の異なった視点から、それぞれの意見を交わしているためなんですね。
- root化 (Android OS) – Wikipedia
- Androidのroot化:メリット、デメリット、課題 – カスペルスキー公式ブログ
- Remove Ads and Install Google Play on Kindle Fire Without Root
規約違反は確定?
FireタブレットへのGoogle Playインストールの是非についてはAmazonさんの製品保証ばかりが注目されますが、Googleさんの端末認証も規約違反がからむ難しい問題です。
海外のフォーラムでは当初から明確な規約違反と指摘している方がいまして、気になった私もGoogle Playの記事には「ひっそり」と書いていたのですが、Googleさんが規制を強化したということは「認証のない端末へのGoogle Playのインストールは規約違反」と判断したのでしょうか。
規制が強まると、どんな影響があるの?
Googleさんが規制を強化したのはわかりますが、どんな影響があるのでしょうか?
「Google Playが使えない」だけですと影響は小さそうですが、『Amazon Android アプリストア』の残念な現状では、実際の影響は予想以上に大きくなりそうです。
一応Googleさんでは規制への対策を用意しているのですが、その方法は一般ユーザーには難しいため現実的ではなさそうです。
まとめ
今までFireタブレットでGoogle Playを使わせてもらえていたのは、Googleさんが黙認してくれていたおかげですが、いざ規制が強化されるとなると非常に残念です。
ネットで検索するとFireタブレットへのGoogle Playインストールに関する記事が大量に見つかりますから、Google PlayがインストールできることがFireタブレットの売上アップにつながっている気もしますが、これはAmazonさん側のメリットであって、Googleさん側にはメリットがないですもんね。
リンク先の説明によると端末メーカーがGoogleさんに認証を申請するのが一番の解決策とのことですが、自前で『Amazon Android アプリストア』を用意しているAmazonさんがFireタブレットの認証をGoogleさんに申請するとは思えません。
Fireタブレットが規制の対象にならないことを祈りつつ、ひっそりとGoogle Playを活用するしかないですね……。