別の記事をお読みの方から『Fire TV Stick』とPCモニターのスリープ連動についてのお問い合わせを多数いただきます。
そこでFire TV StickでテレビやPCモニターとスリープ移行を連動する設定方法や、スリープから復帰できない理由の説明などをご紹介します。

スリープ移行や復帰できない理由

スリープ連動は相手次第
① Fire TV Stickのスリープはスリープではなかった
スマホやPCなどの「スリープ」というと、「画面がオフになって消費電力を抑える」状態みたいなイメージですよね。
ですがFire TV Stickは少し違っていて、「無音の黒い画面になって消費電力を抑える」状態、つまりHDMI信号は画面に送られ続けるんです。
後述の理由でテレビではあまり問題にならないのですが、これが原因でHDMI信号のオン・オフしか感知できないPCモニターなどでは、スリープ移行が連動できませんでした。
②「信号なし」が選べるように
Amazonさんもこの問題は気付いていて、最新のFire OSでは「スリープモードの動作」で「信号なし」と「黒い画面」が選べるようになりました。
これでPCモニターもスリープ移行が連動できるようになりました、良かったです。
ですがスリープ移行が連動できるのであれば、スリープ復帰もできると思いますよね?
③ あなたのPCモニターは「HDMI CEC」に対応してます?
スリープ復帰の連動には、「HDMI CEC(High-Definition Multimedia Interface Consumer Electronics Control)」というHDMIを介して接続した機器間を相互制御する機能に対応している必要があります。
最近のテレビは「○○リンク」のような名前で多くのモデルが対応していて、電源連動程度の簡単な操作であればFire TV Stickでも制御できるため、スリープ復帰も連動できます(連動しない場合も、リモコンで電源オンできますしね)。
ですが、PCモニターは「HDMI CEC対応」と明示しているモデル以外は基本的に非対応で、スリープ復帰は連動できません。
Fire TV Stickとテレビ・PCモニターのスリープ連動設定

スリープモードの動作:信号なし

HDMI CECデバイスコントロール:オン

電源コマンドを変更
テレビやPCモニターとスリープ連動するために必要なFire TV Stickの設定は「ディスプレイとサウンド」の先にある、
- スリープモードの動作:信号なし
- HDMI CECデバイスコントロール:オン
の2個所を確認または変更すれば大丈夫です。
なお、一部のテレビではHDMI CEC設定が初期状態で無効になっているため、下記リンク先を参考に手動で有効にしてください。
それでも電源がオンまたはオフにならない場合は、「機器のコントロール」の先にある「電源コマンド」の設定を変更してみてください。
つまり電源連動させたくない場合も、これらの設定を変更すれば良いわけですね。
- [ホーム画面] → [設定(歯車)アイコン] → [ディスプレイとサウンド] →[ディスプレイ] → [スリープモードの動作] → [信号なし]/[黒い画面]
- [ホーム画面] → [設定(歯車)アイコン] → [ディスプレイとサウンド] →[HDMI CECデバイスコントロール] → [オン]/[オフ]
- [ホーム画面] → [設定(歯車)アイコン] → [機器のコントロール] → [機器の管理] → [テレビ] → [電源コントロール] → [電源コマンド] → [電源オン/オフの切り替え]/[オンまたはオフ]
公式ヘルプもどうぞ
設定やトラブルでわからないことはAmazonさんの公式ヘルプ「Amazonデバイス サポート」も確認してみてください。
デバイスごと、項目ごとに詳しく説明されていて便利ですよ。